「母が死んだら、困る。」がcakes連載開始しました
cakesでなんと連載が始まりました。
こちらのコンテストで入選したことがきっかけです。
連載の題材をどうするか決める上でまず考えたのは、
「青森の田舎のばあちゃんがただ死ぬだけの漫画」はなにを評価してもらえたんだろうということです。
一応、それに対する自分なりの答えとしては「現実に起きた出来事の省略の仕方」がある程度受け入れてもらえたんじゃないか(妄想)と考えました。
実際の祖母の葬式では、それなりのイザコザがあったりもし、それこそ漫画にすると、盛り上がりの要素になりそうな場面もあったのですが、そういった部分はカットしました。
そして、それらをカットした方が、「あの葬式」の空気や起きたことの意味そのままを出せたような気がしました。起きた出来事をその熱量そのままに描かない方が、現実に起きたニュアンスに近くなる、ということはあるようです。
そういった省略の仕方を生かせるストーリーはなんだろうと思ったとき、今回の自分の家族の話を思いつきました。
今回、最初に描いたネームの段階では、もう少し重めのタッチだったのですが、担当さん、ひらマンのさやわか先生、西島先生にアドバイスをもらい、おおきく描き直しをしています。
描き直し後の方がとても良くなっていると思いますので、その点本当にありがたいです。(本当にありがとうございます…)
そもそも、ひらめき☆マンガ教室に参加しなければ、漫画を描こうと思わなかったと思いますので、教室自体にこころから感謝しています。
とはいえ、そもそも、コンスタントに漫画を描くという難しさを痛感する日々です。家族のいざこざ話なので「思い出したくないなー(描きたくないなー)」という日もありますし…。
描いたものを読み返しては「お前の自己満アウトプットエッセイに付き合わされたくねえよ!」と核心をついてくる脳内イジナリーフレンドと常に戦っていたりします。でも、それを乗り越えて、それでもシェアしたいと思う理由を感じ取ってもらえる漫画にできればと思っていますので、なるべく多くの人に読んでもらえると嬉しいです。